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前提(コスト方針): 本AIは Cloudflareおよび各AIの無料枠のみ で運用しています。月額固定費・従量課金は発生しません(有料のOpenAIは意図的に無効化)。無料枠を超える負荷時は、サービスを止めず自動的に簡易回答へ切替(フォールバック)します。
1. AIで何ができるのか
「人を増やさずに、よくある対応をその場で解決する(省人化)」ことが目的です。AIは合否判定・公式解答・決済判断には使わず、あくまで学習支援と一次対応に限定しています。
受験者(会員)向け — 3つの機能
① 問い合わせAIチャット
サポート画面で、料金・使い方・講習制度などのよくある質問に24時間その場で回答。FAQを根拠に答え、分からないことは問い合わせフォームへ誘導します。
② 自己採点コメント
模試・自己採点の点数や分野別正答率をもとに、励ましと次の一歩を短くコメント。点数の数値だけを扱い、個人情報は送りません。
③ AI学習アドバイス
弱点分野の傾向から「次に復習すべき項目」を提示。何から手を付けるか迷わないよう、優先順位づけを支援します。
運営(管理者)向け — 業務支援ツール(/admin/ai)
- 法務・広告NG表現チェック:「合格保証」「必ず合格」等の不適切表現を即時検出し、安全な言い換えを提案。
- FAQ下書き:新しい質問への回答案を自動生成(公開前に人が確認)。
- 問い合わせ分類+返信下書き:本文の個人情報をマスクしてから分類。返信は自動送信せず下書きのみ。
- KPI要約・AI利用状況:数値の要約と、AIの使用量・無料枠の余裕を可視化。
使わない領域(安全のため): 合否の判定/公式解答の断定/登録実務講習の要否の最終判断/決済の可否。これらは「参考情報」または「公式窓口へ案内」に徹します。
2. 運用設計 ―「3本立て」の仕組み
1つのAIに依存せず、3段階で必ず応答できる構成です。上から順に試し、混雑・上限到達時は自動で次へ切り替わります(利用者には待たせず・止めず)。
図1. 3本立て(フォールバック)構成。①Gemini 3キー → ②Workers AI → ③静的、の順に自動退避。入口でPIIマスク、出口で表現を点検します。
なぜ「Geminiを3本」なのか
Geminiの無料枠はキー(プロジェクト)ごとに与えられます。別アカウント/別プロジェクトのキーを3本束ね、1本が1日の上限に達しても次のキーへ自動で切り替えることで、無料のまま実質3倍の処理量を確保しています。さらに各リクエストは「思考トークン消費ゼロ」設定で軽量化しています。
| 段 | 使用エンジン | 主な用途 | 無料枠の目安 |
| ① | Google Gemini(2.5 flash-lite・3キー) | 会員向け回答・コメント・アドバイス | 合計 約3,000リクエスト/日 |
| ② | Cloudflare Workers AI | ①の退避先・問い合わせ分類(PII配慮) | 約10,000ニューロン/日 |
| ③ | 静的(AI不使用) | 検証済みFAQ・定型案内 | 無制限(サーバー応答のみ) |
3. どのくらいの人数・行動に耐えられるのか
「全員が常にAIを使う」わけではない点が重要です。学習・演習の大半はAIを呼ばず、AIは要所(質問・採点・アドバイス)でのみ動きます。
図2. AIが動くのは「質問・採点・アドバイス」の要所のみ。日常の学習・演習はサーバー側で完結し無料枠を消費しません。
体制の考え方
- 通常日:数千〜1万人規模の利用でも、AIは一次対応として十分機能します(多くの質問はAI+FAQで自己解決)。
- 繁忙期(合格発表など自己採点が集中):3本立て+軽量モデルで従来比 約15倍の採点コメント処理に対応。
- 上限超過時:止めずに③静的回答へ自動切替。利用者は「回答が得られない」状態になりません。
- 人的対応:AIで解決しない相談のみフォーム経由で運営が対応(=人を増やさず重要案件に集中)。
「省人化」の表現について: 専任担当者による常時人的サポートを約束する表現は用いていません。AIとFAQで一次対応を自動化し、必要時のみ運営が記録のうえ順次ご案内する設計です。
4. 安全性・コンプライアンス
| 観点 | 仕組み |
| 個人情報保護 | AIへ送る前にPIIを自動マスク(メール・電話・郵便番号・カード番号・会員ID・各種キー)。問い合わせ本文もマスク後に処理。 |
| 誇大表現の防止 | 「合格保証」「必ず合格」「的中率」等を入口・出口の両方で検出し言い換え。景表法・特商法に配慮。 |
| AIの正体露出防止 | AIが「私はGeminiです」等と名乗らないよう出力を中和し、「宅建BOOSTのサポート」として応答。 |
| ログの最小化 | 監視用ログはメタ情報のみ(種別・エンジン・成否・時刻)。質問本文や個人情報は保存しません。 |
| 不正利用の抑制 | 1人あたり1日10回の利用上限+1日総量ガードで、暴走・枠の食い潰しを防止。 |
5. 監視機能
運営は /admin/ai の「⑤ AI利用状況」で、無料枠の余裕とサービス健全性を毎日確認できます。
- 本日/直近30日の利用件数(成功・非成功の内訳、エンジン別)。
- 非成功率(フォールバック/上限/停止の割合)=この数値が上がると「無料枠超過のサイン」。閾値で運用調整(キー追加・モデル切替)を判断。
- エンジン×ステータスの内訳で、どの段が効いているかを把握。
図3. 監視の流れ。日々の非成功率を見て、無料枠の範囲で先回りの調整を行います。
6. 今後の運用方針
- 無料枠の堅持:当面はCloudflare+Geminiの無料枠で運用。利用拡大時はキー追加・モデル選択で対応し、有料化は事前協議のうえ判断。
- FAQの育成:AIの問い合わせ傾向から、よくある質問を静的FAQへ反映(AI依存を下げ、回答品質を安定化)。
- 品質レビュー:AI生成の公開物(FAQ等)は人が確認してから反映。法務NG表現は自動チェックを併用。
- 定例レポート:利用状況KPIをもとに、月次で利用動向・無料枠余裕・改善点を共有。
まとめ: 宅建BOOSTのAIは「無料枠の範囲で、止まらず、安全に、人を増やさず」一次対応と学習支援を行う設計です。3本立てで処理量と可用性を確保し、監視で無料枠を管理、超過時も静的回答でサービスを継続します。